ローズの香りのクロエ

働く女性に圧倒的人気と期待を集めるあのクロエから香水が出ました。今までのシンプルでユニセックスなイメージから開放されたようなローズの香り。しかしともすれば女性の世界の重々しさを繁栄してしまうようなローズを、クロエはさらりと乗り越えています。対極のような清純で愛らしいイメージが見え隠れする仕上がりです。クロエの香水が、ローズの香りを敢えてローズオイルを使わずに挑戦した結果生まれた名品です。フローラルノートをベースにした少女の香りに加え、成熟していく段階の女性を表すピオニー＆ライチ。若い女性の持つ楽観的な遊び心と好奇心がフリージアのイメージに重ね合わされます。トップノートはローズを基調にしたマグノリア＆リリーオブザバレー。大人の女性の性的イメージが膨らみます。ラストノートはアンバー＆シダーウッド。ウッド系の無機質な香りが全体的なフローラルトーンを押さえ、ナチュラルなクロエの香水を強調している感じがします。大人の常識と少女のような軽やかさから立ちこめるクロエの香水は相反する中にも協調性があって、大人かわいい女性を代弁してくれているような気がします。ローズを超えたローズ、クロエの香水は新しい女性の誕生かもしれませんね。

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